支援する人 ボランティア

おおまかな流れは前に書きましたが、いろいろ思うこと伝えたいことありまして、日記形式ではなくちょっと書こうと思います。



今回お世話になった『VCを支援する会山形』のタマキさんという方。
この方、劇団野戦之月海筆子:http://www.yasennotsuki.com/に関わっていたり、昔は(今もですが)いろいろと活動されていた方です。
社会系だったり劇、音楽などいろいろ。


それで、現在は山形で温泉旅館をしておりまして、そちらが本業だそうです
ですが、この旅館現在は被災者さんやボランティア関係者などを泊めていたりと身を削ってまでの活動をされています
自分のできることをするというのはもちろんなところではありますが、ここまでできるというのは本当に尊敬というか、頭が上がりません



まず石巻のボランティア現状など
石巻市では社会福祉協議会(全国自治体にある)を主にボランティアセンターというのを開設しておりそこが窓口になってボランティア派遣をしております
ちなみに場所は、一時期テント村になっていてちょっと有名な専修大学です


しかしこちらでは地元の社会福祉協議会だけでは人数が間に合わないためか、全国から助っ人が来ているよう
でもそんな半分初心者だったり会ったばかりの関係ではうまく仕事が回らない ということで、阪神淡路大震災の際にもボランティア活動した経験があり同じ東北山形にいるというタマキさんがお仲間の方々などと支援活動を始めたというのが大体の流れと聞いております


ただ当初はまるで戦場のようで、いろいろ考えてどうとかよりまず行動みたいなとこはあったようですが、現状しか見ていない自分にはなんとも言えないとこです


そんな中社会福祉協議会だけでは経験者もいないし、どうしようもないってんで 少しでも経験のあるタマキさんら仲間が行動を起こしたわけです


他にも石巻にはいろんな方が居ります
会社休んできてる、長期休暇、自営業、仕事と仕事の合間(前の会社辞めたんで)とか

少し旅人に近いような人が多いですね 実際ヒッチハイクで回ってるという旅人もいたし


それで、そんな中の一つのグループ タマキさんも関わっているところですが、そこのリーダー的な存在
『ゆうたろうさん』という方がいまして、見た目は刺青とかちょっと恐そうな感じですが、すっごく気さくで行動力ある力強い頼りになる方でした。
あの人の元に人が集まるのがわかる気がします
ちなみにゆうたろうさんは本など出している「高橋歩」さんのやっているNPO「ON THE ROAD」の関係者らしい噂です(未確認)


鮎川ではボラセンの駐車場にVIPが乗るような、普通にサラリーマンとかしてたら一生乗ることのー無さそうな車が停まっていました(centuryってやつ)
まったく被災地に似合わない車ですが、ボラセンの方は悪道をブイブイそれで走っててこんな車でいいのかな キズとかつくだろうになんて思ってましたが
その車 そこのボラセンのリーダーの方の私物のようで、めっきめっき仕事している最前線のリーダーがあの車を持っているような人なのか 、とギャップがハンパなかったです


それだけ様々な人が、自身を削ってでも被災地を思っているのかなと思うと感慨深いです



そんな中で目についた一つに外国の方の多さがあります

日本に住んでいる人、海外から来ている人、長期滞在する人
様々なようですが、日本人以上の意識の高さ というか、感覚の違いを感じました

ある聞いた話では「天災があって、それで困っている人や場所があるんだから、そこに行くのは当たり前じゃない?」というように言っていました
意気込みとか考えるとかいう前に、シンプルに ごく自然にボランティア 助けるっていうことが出来る
これはすごく大切じゃないでしょうか


日本人がダメなわけではないですが、一つ見習えることかななんて


↑にはどちらかというと、かわった人 ちょっとすごい人を挙げましたが、ボクもはじめ 普通の人もたくさん来ています
山形の市町村主催のボランティアツアー
東京の一般会社員さん
金沢の大学生
ボクが会ったのはごく一部ですが、ピースボートをはじめツアーで土日に来るような方もたくさんいます


中にはマナー悪い人やなんとなくに近い感覚で来ている方もいるでしょう

マナー悪い、むしろ迷惑ってのはダメですがっ
でも、なんとなくでも「なにかしたい」「できることを」という気持ちをもって行動することは一つ変化です

たくさんたくさん身を削っている人もいますし、そうあるべきだろうとも思いますが

でもっ 自分は自分なりに出来ることを少しでも
やれることからする

募金
需要のある物資支援
実際現場に行く
現地のことを調べる
安全である福島の野菜を買う

むしろ 被災地を想う


それだけでも一つ変化でないでしょうか


変化は被災地のためであり、自分のためです

ボランティアはさせてもらうもの、生活だったり地域だったりに入れてもらう
なにかをやらせてもらう


というのがボクの考えです


それによって起きる変化は人だけではなく、自身の変化としてとても大切なはず
そう思っております




少し話変わりますが、この震災 悪いことはもちろんいっぱいありました
が、このようなボランティア同士の繋がり
被災した人同士 薄くなっていた近所の繋がりが震災によって再び戻る 新たに繋がるということがふえたそうです
実際タマキさんのとこにも「地域で集まるコミュニティ、休憩所とか公民館みたいなものを作りたいんだけど手伝ってもらえないか」という話があるとのこと



「がんばろう日本」みたいなステッカーとか旗もいいけど、こんな実態ある繋がりをホントに日本規模にできたらそれは 本当にステキなことではないでしょうか